修理実績

キャノンFT

FT

キャノンFT(1966年ごろ)を修理中
シャッター幕速調整、ファインダー掃除、露出計の確認など。
他のカメラと同じく、プリズムのガタ富めにモルトを使ってあるのでプリズム腐食を起こしている場合が多い

コンタックスⅡa

コンタックスⅡa

コンタックスⅡa
ライカと人気を二分した時期もあったが、いまいち発展性に欠け、消えてしまった。
しかしメカ好きにはライカ以上の魅力がある。
なんと言っても縦走りのすだれ状のシャッターは布幕より耐久性にすぐれていて、ライカよりひとあし先に高速度を実現した。

ツァイス・コンテッサ

ツァイス・コンテッサ

分解中のツァイス・コンテッサ。修理箇所はシャッターの作動不良。コンパクトに折り畳めるジャバラを使った35ミリカメラであり、コンテッサの名に恥じない品のあるデザインで人気がある。使いやすいとはいえないが写りはよい。

キャノンEOS

EOS

キャノンEOSの修理。AF一眼レフで、部品保有期限が切れていても、かなり修理は可能。

ライカコピー機

ライカ

1955年に発売されたライカコピー機、目黒光学製のメルコンⅠ型
ライカにそっくりとはいえ珍しく裏蓋開閉式。そのためにかえって修理はやりにくい。作りも、精度もあまりよろしくない。

ウェルジン エディネックス沈胴部スプリングの交換

ウェルジン1

ウェルジン2

沈胴式で鏡胴部の左右にスプリングがあり、収納時と撮影時に鏡胴を固定させる働きをさせています。このスプリングが折れたので交換する仕事を請け負いました。ところが、簡単そうにみえるこのスプリング、大変微妙で、作ってもらうのに苦労しました。スプリングを作れる職人も高齢化後を継げる人材がないとのこと、これからが心配です。

ニコンFAの修理

ニコンFA

ニコンの一眼レフ非AFの中級機で最高の機能を盛り込んだモデルがこのFA(1983年)です。

マルチパターン測光を採用した最初のカメラで、シャッター優先、絞り優先、プログラムのマルチモード、ファインダー内デジタル露出表示、最高スピード1/4000など、機能満載で、第1回カメラグランプリ選ばれました。

価格は同じ年に発売されたFE2より4万円ほど高価であまり売れなかったのか壊れにくかったのか修理することはほとんどないままメーカーの部品保有期限が終わってしまい修理不能機種になっています。

幸いこのカメラは巻き上げ機構の部品不良で、それを交換することで修理が出来ましたが修理に不慣れな事もあり、てこずるカメラです。85年にはミノルタαが発売され一気にAFが主流になり、非AF機は片隅に追いやられてしまいます。

ローライフレックススタンダードの修理

ローライフレックススタンダード1

ローライフレックススタンダード2

1932年 4X4版をそのまま拡大したスタンダードが誕生しました。それまでのオリジナルの原始的スタイルからやっとローライらしくなったカメラです。上下のレンズを覆うダルマ型のカバーが付き巻き上げはレバー式です。本体底にある赤窓で一齣目まで巻上げてボタンを押してカウンターに①を出せば、次からはレバーで止まるまで巻き上げれば順次一齣ずつ巻き上がっていきます。シャッターセットは手動です。

 

ローライフレックススタンダード3

左側にはお決まりの繰り出し用のノブがあります。しかしその機構は現在のものとは全く違っています。レンズの乗った前板をはずしてピント合わせの為の繰り出し部が上の写真です。ボデー両側のカムで前板を押し出すその後の方式と違い4箇所のギヤでジャッキのように繰り出す機構です。傾きを微妙に調整できるわけですが、狂わせたら大変です。そーっと触らぬよう修理するのが賢明です。

ローライフレックススタンダード4

左側の2枚は巻上げ部です。シャッターのセット機構がないためスッキリしています。巻き止めの機構におなじみの割り出し版がありません。

ニコンS

nikonS1

nikonS2

ニコンSシリーズは1948年のⅠ型から始まりMになりSまでが初期で、54年のS2で新規モデルとなって最終まで。
旧タイプ最後のSはシンクロターミナルがついて50年に発売、画面サイズは横幅が2ミリ短い34ミリ。Ⅰ型は日本サイズと呼ばれる7歯送り32ミリ、40枚撮りだった。
シャッター幕のゴム引きが溶けて作動せず、幕の交換修理。

ライカメーター

ライカメータ

M型ライカ専用の露出計です。セレン式のM、MCと電池を使うRCがあります。
これはRC型です。修理はほとんど不可の場合が多いのですが、これはシャッター
ダイヤルと連動ギヤを留めているビスが緩んでいただけで、修理できました。

ニコン ニコマートEL

ニコマートEL

ニコンの最初の露出オートが組み込まれたカメラ。ニコマートはニッコールレンズが使える普及機で縦走りのコパルスクエアシャッター、定点合わせ式露出計付一眼レフのシリーズでFT,FTN,FT2,FT3とあるが、ELは電子制御コパルスクエアSEシャッターで絞り優先シャッタースピードオートである。6Vの4LR44電池をミラーボックス底、ミラーを跳ね上げた所に入れるようになっている。

キャノンのベストセラー、AE-1

AE1

コスト・パフォーマンスに優れ使いやすくて時流を得たカメラとして大いに売れたカメラである。適正な露出をカメラが判断してシャッターさえ押せば失敗ない写真が撮れると言うことが最大のセールスポイントになった時代、レンズ交換が出来る一眼レフでしかも最新の電子回路による電子制御を実現して、ストロボによる撮影も自動化し、安価なワインダーまでつけられるなど、魅力たっぷりの製品だった。当初、電子部品の不良による故障があって、LSIやICの交換というやりなれない作業できりきり舞いさせられたが、その後何度か改良され、現在でも立派に作動するものも多くみられる。勿論部品はないが何とか修理できる場合が多い。

ローライフレックス・スタンダード・ノイ

ローライ

37年のオートマット発売の後に出たスペックダウン・モデルであまりみかけない。2本のローラーによるフイルム自動検知機構を省いている。裏窓で1枚目を確認するとあとはオートストップ、セルフコッキングする。この使い方を知らないとめんどうなことになる。ごくあたりまえのスタートマークによるオートストップの方が使いやすいのだが、この頃のフイルムにマークはなかった。ローライは甲皮に革が使われていて、はがしてもボロボロになる事はほとんどないのでそのまま使える。国産ではほとんどが破れて割れてしまい、作り直しなることが多く、この作業に時間がかかる。

2眼レフ コニフレックスⅡ

コニフレックス

コニカも短期間、2眼レフを製造した。Ⅰ型、Ⅱ型、望遠付の3機種
通常75ミリだが、コニカは85ミリレンズ2段繰り出し、コンデンサーレンズを使ったファインダーなどの特色がる。
2眼レフの場合、甲皮がボロボロになって作り直しが修理以上に手がかかる場合が多いがこのコニカは革がしっかりしていて、なんとかそのまま使えた。

今どきのレンズ キャノンEFレンズ

AFD

カメラといえばデジタルとなった今、レンズも昔のとは様変りしている。
キャノンは銀塩時代のAF一眼で他社に先駆けて電子マウントを採用した。これがAFユニットの超音波モーターである。

 

EMD

絞りもモーターで作動させる。これがそのEMDユニットで、小さなモーターと減速用ギヤと絞りが組み込まれている。

 

エンコーダ

レンズの種類、ズーム位置、焦点位置などをカメラに伝える為のエンコーダー。
以上の3つは昔のレンズにはなかった。さらにカメラと通信しあって絞りやAFを作動させるメイン基板がある。

 

電装

これがそのメイン基板。数個のICとコイル、チップ抵抗、コンデンサーから成り、他の電子パーツとフレキシブル基板で繋がっている。レンズ以外のこれら電子部品が不良になった場合、メーカーから供給されないと修理は不可になる。レンズもユニットで分解できない場合が多く、カビなどの清掃もユニット交換になる場合が多い。さらにデジタル用のレンズの場合、銀塩時代のレンズよりも高い性能が要求されるので、分解修理は難しくなっている。

 

オリンパス ペン

penn

オリンパス ペンの最初のモデルのシャッターセット機構です。後のペンDのバネを介した方法でなく、金物で直にセットしています。そのためにセット用バネが伸びてセット不良を起こし、コマ飛びするというD型によくある故障は起きにくい。1/25~1/200で2枚羽根の構造がシンプルなシャッターなので、この機構で問題ありません。次に出たペンSは1/8~1/250となりますが同じく2枚羽根で同じ機構です。

コニカⅢ

コニカⅢ

戦後まもなく35ミリレンズシャッター機を世に出した小西六写真工業(現コニカミノルタ)が58年に出したⅢ型。これでやっとセルフコッキングとなり堅牢なボデーに定評のヘキサノンレンズの使いやすいカメラとなったが、通常のレバー式巻上げでなく、鏡胴の根本にあるレバーを二回上下させる変った方式を採用している。お決まりのシャッター油ネバリによる作動不良でほとんどの修理は完了する。

ニコンSPのファインダー

ニコンのSPファインダー

ニコンSPはSシリーズの最高級モデル、ライカM3に対抗してできうる限りのことを盛り込んだカメラとして人気が高い。ファインダーは等倍で50から135まで4つのフレームが巻き戻しノブの根本のダイアルをまわすと出てくるようになっている。さらに35と28ミリ用のファインダーが別にもうけられている。写真がその部分。巻き戻し軸をギヤで逃がしてあけた狭いスペースに3個のプリズムを使って組み込んである。ここがかびてしまうと清掃は困難である。

コーワシックス レンズシャッターの修理

コーワシャッタ

コーワ6Xはレンズ内にシャッターが内蔵されている一眼レフです。ボデー側には遮光用を兼ねたミラーがあってレリーズするとミラーが跳ね上がります。
それ以後の写真が写る動作は全てレンズ内のシャッターがになっています。

これが鏡胴を分解して取り出したシャッターです。黒いリングの2箇所曲げられた部分がボデー側とかみ合ってセットやレリーズを行います。

 

コーワレンズ

シャッターを分解した所です。通常のシャッターと違うのは一眼レフの為、レリーズする直前まで絞りとシャッターは全開で、レリーズするとミラーの上がる直前に閉じ、ミラーが上がりきってから規定の絞りで規定のシャッタースピードで動作します。その余分な動作のために少し余分な部品、バネやリングなどが追加されています。