アサヒカメラの廃刊

 

 

アサヒカメラが廃刊になりました。最近の紙面を見ていて広告の少なさが異常だったのでそれが収入源となったことは容易に想像できます。スマホのカメラ機能の進化で一億総カメラマン状態になっている中で、どのように紙面を構成するのかも難しくなっていたのだと思います。様々な分野でデジタル技術は世の中を変えてきましたが、アサヒカメラの終焉もその一つの例ということでしょう。
元気だったころのアサカメを引っ張り出してみました。1960年9月号 広告の索引には116社の名前があります。広告を見るだけで楽しかったものでした。257ページで定価200円、50円くらいで食事ができた時代なので、決して安くはなかったと思われますが、写真の知識を得る最適の教科書の役割を果たしていました。「編集室から」というコラムに プロカメラマンがカラー撮影で3台の露出計を使用していて結果が良くない。試しに同じ被写体に向けたら値がみな違う、フイルムの箱に書いてある簡易露出表の値で撮影したものが一番良かった、ということが書かれていて、時代を感じさせます。

今月の入選作品のページ 右のブランコの写真は名古屋 滝井晴雄氏の作品 フジカラー アサヒペンタックス タクマ―35ミり
左の犬の写真は 神戸 春田佳章氏 コニパン ニッカ3F キャンン100/3.5