APSフイルムの販売終了

IXY.JPG 96年春驚くほど小さいけれどステンレスの外装をまとった従来のカメラのイメージを一新するカメラが登場しました。それはフイルムメーカーとカメラメーカーが作り上げた新しい写真システム APS(アドバンスト・フォト・システム)の、キャノンからの自信作IXYでした。デジカメはまだ数十万画素という時代で、10万円近い価格、フイルムはまだ主流でした。底にある電池蓋のような蓋をあけてフイルムカートリッジをいれ蓋を閉じれば装填は完了、オートローディング後すぐ撮影でき、最後まで写し終わるまで蓋は開かない、アクティブとパッシブが自動で切り替わるハイブリッドAFとプログラムAEでし失敗のない写真が撮れるというものでした。APSはフイルム面に透明な磁気コーティングを持ち、そこにデート、画面サイズ、撮影データ、メッセージなどなど記録できるとか、カートリッジにもフイルムの種類、感度、枚数、使用状態などをカメラに伝えるデータディスクがある、現像済みのフイルムはカートリッジに収まったままで、専用のリーダーにセットしてTVで見れるなど、先進的な技術が盛り込まれていました。しかし、フイルムで限りなく利便性とTVなどとのマッチングを目指したシステムは デジカメの進歩の前にあえなく消え去ることになったのです。このカメラは初代IXYでなく98年のIXY330です。